飲食店での調理経験について

さて、先に飲食店開業希望者の悩みで、店で料理を出すための調理経験が無いという問題にふれました。
 今回は飲食店を開くためには、この調理経験というものは必須であるのかと言うことについて、もうちょっと詳しくお話したいと思います。

飲食店修行はいらない

飲食店に勤めるなどして調理経験があれば、もちろんそれに越した事はありません。
 しかし問題は、全く経験の無い人が飲食店を開きたいと思ったら、「まずどこかの飲食店に何年も勤めるところから始めなければならないのか?」と言うことです。

 結論から言えば、その様な必要はありません。

あなた自身が調理経験が無い場合、専門の料理人を雇うとか、料理ができるものと共同経営を行う、フランチャイズなどという事も考えられない訳ではありません。
 しかし、新しく独立して飲食店を開業しようというあなたの場合は、これはあまり良い選択とは言えないと思います。
 この件については別の項でお話しする予定です。

飲食店の業種によっては確かに、到底、熟練した技術を持った職人でなくては無理であろうという業種もあると思います。
 しかし逆に、大きな飲食店などで厨房はアルバイトばかりというお店もあるでしょう。
 これは別にどちらが良いとか悪いという問題ではありません。

同じカフェでも色々違う

例えば、コーヒーを提供するお店を考えて見ましょう。
 本格的な味のコーヒーを提供する純喫茶と呼ばれるような喫茶店。
 特にコーヒーも食事も特別なものは無いけれど、なぜだか意外に繁盛しているような、常連さんの溜まり場のような喫茶店。
 最近では喫茶店とは明確に分けて呼ばれる「カフェ」。 これもスターバックスがブームを巻き起こしたようないわゆるシアトル系のカフェ。
 ドトールのようなスタンド系カフェも明らかにシアトル系のカフェとは違います。
 またカフェブームで若い人たちが開業した様な手造り感溢れるカフェもあります。

ありがちな構図として、「高い店は美味しい」、「安い店はそれなり」、「技術が無いから安くするしかない」という考えがあります。

 ではここでシアトル系のカフェとスタンド系のカフェを比べて見ましょう。
 両者には明らかに価格設定に開きがあります。
 しかしコーヒーの味そのものでは、シアトル系の方が美味しいかといえばそうともいえないと思います。

 ではシアトル系と純喫茶を比較してはどうでしょうか?
 個々の店によって開きがありますので一概には言えませんが価格は両者それほど変わらないどころか、場合によってはシアトル系の方が高くつく事もあるでしょう。
 それでは味に関してはどうでしょうか?
 これは明らかに純喫茶の方が美味しいのではないでしょうか?

両者にはそれぞれの客層があって、味に違いがあるのに価格帯が変わらなくても、それぞれのお客さんは満足しているはずです。

さて、コーヒーという事で、色々な業態のお店を見てみましたが、この中で本格的な修行が必要なお店がどれほどあったでしょうか?
 紹介した中では殆ど無かったと思います。

 また味と価格には直接関係があるとは限らないということが分ってもらえたのではないでしょうか?

別に飲食店を開業するのに、調理経験が無いことで諦める必要はありません。
 特別な理由でやらなければならない業種や業態が決まっているのならば別ですが、そうでないのならば、調理経験が無くても他でカバーできるものを選べばよいだけのことなのです。




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